2016.04.14
歴史としてのレジリエンス
執筆者:川喜田 敦子/西 芳実 / 出版社:京都大学学術出版会 / 発行年:2016/03 / ページ数:368ページ
『歴史としてのレジリエンス――戦争・独立・災害』(川喜田敦子・西芳実編著、京都大学学術出版会、2016年3月)が刊行されました。
GHCジュニアメンバーの石井弓さんが第3章を執筆しています。
〈目次〉
はじめに――「歴史としてのレジリエンス」を考える(川喜田敦子)
第一部 革命後を生きる――コミュニティから亀裂を修復する
第1章 ベトナム北部農村の現代史――村から見た1945年飢饉・抗仏戦争・抗米戦争(古田元夫)
第2章 インドネシア9・30事件――犠牲者50年の痛み(倉沢愛子)
第3章 中国華北村落のレジリエンス――雨乞い復活を通して考える(石井 弓)
第二部 不条理を生きる――共通の敵を作らずに連帯する
第4章 諸帝国の周縁を生き抜く――台湾史における辺境ダイナミズムと地域主体性(若林正丈)
第5章 ナクバ〈以後〉を生きる――難民とパレスチナ問題(長沢栄治)
第6章 脆弱な土地に生きる――バングラデシュのサイクロン防災と命のボーダー(日下部尚徳)
第三部 科学技術と生きる――社会の災いとして認定する
第7章 「ヒロシマ」における回復の諸相――複数の当事者性をめぐって(川口悠子)
第8章 チェルノブイリ原発事故と記憶――ベラルーシを中心に(越野 剛)
第9章 赤泥流出と原発事故――東欧スラブ地域からレジリエンスを考える(家田修・セルヒー チョーリー)
おわりに――社会のレジリエンスを歴史に問う(西 芳実)