2016.03.24
グローバルヒストリーと東アジア史
2016年3月、羽田正教授編著の「グローバルヒストリーと東アジア史」(東京大学出版会)が出版されました。
‹目次›
序 新しい世界史/グローバルヒストリーとは何か(羽田 正)
第1部 新しい世界史/グローバルヒストリーの方法
1 新しい世界史と地域史(羽田 正)
2 グローバルヒストリーの潮流の中で各国史にまだ意義はあるのか(葛兆光)
3 地域史とグローバルヒストリーの一体的なアプローチによる東アジア近世史の再考(ベンジャミン・エルマン)
4 「東亜」から東アジア海域へ――歴史世界の構築とその功罪(董少新)
5 東アジア近代哲学における条件付けられた普遍性と世界史(中島隆博)
6 思想の世界史は可能か(フェデリコ・マルコン)
7 中国におけるグローバルヒストリーの伝承と革新――復旦大学歴史学部世界史学科の歩みを例に(顧雲深)
第2部 新しい世界史/グローバルヒストリーの試み
8 陀羅尼は海を越えて――スリランカの経典伝播と東アジアの仏教文化(馬場紀寿)
9 「旧風を改める者一人としてなし」――唐の世界史観(ティネケ・ディヘーズレー)
10 明朝の薛瑄従祀に対する朝鮮王朝の反応(王鑫磊)
11 開かれた世界という物語――オランダの悲劇,中国の噂,そして世界的なニュースとしての明朝の滅亡(パイズ・キュルマン)
12 東アジア地域を視野に入れた中国地域社会の研究(王振忠)
13 一六,一七世紀 世界の文学(大木 康)
14 日本的倹約のトランスナショナルな歴史(シェルドン・ギャロン)
15 大学の「内なる国際化」――東京大学にみる国際化の140年(佐藤 仁)