出版物

2016.05.31

国際主義との格闘ー日本、国際連盟、イギリス帝国

執筆者:後藤春美 / 出版社:中央公論新社 / 発行年:2016/5 / ページ数:339ページ

2016年5月、中央公論新社より、『国際主義との格闘 - 日本、国際連盟、イギリス帝国』 (後藤春美 著)が刊行されました。

近年再評価が進む国際連盟は、医療などの社会・人道的活動を通じて東アジアでも国際協調を模索した。しかしそうした活動は、日本やイギリスが築いていた帝国 に基づく国際秩序と摩擦を生み、日本は満洲事変を経て連盟を脱退する。政治と切り離した活動を期待されたはずの連盟に対し、日本が反発を強めたのはなぜ か。連盟を支えながら、最大の帝国であり続けたイギリスは何をめざしていたのか。各々の思惑が交錯するなか、東アジアで展開した国際主義の試みに、新たな光を当てる。

<目次>
序章
第一章 国際主義と帝国
◆第一部 国際主義と日本の格闘
第二章 国際連盟の思惑と中国の引力
第三章 満州事変期の連盟、イギリス、日本
第四章 日本の連盟脱退通告と天羽声明
第五章 中国にとって連盟とは
◆第二部 国際主義と介入
第六章 日中戦争勃発後の連盟と中国
第七章 ビルマロードとイギリス帝国
◆第三部 戦後への継承と帝国の変容
第八章 国際連盟から国際連合へ――イギリスの演じるべき役割
第九章 国際社会の要請とアヘン問題――桎梏としての帝国
おわりに

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