出版物

2016.03.25

移動と交流の近世アジア史

執筆者:守川知子 / 出版社:北海道大学出版会 / 発行年:2016/03 / ページ数:268ページ

2016年3月、守川知子先生編著の「動と交流の近世アジア史」(北海道大学出版会)が出版されました。島田竜登先生も著作も収められています。

‹目次›

第Ⅰ部 移住
第1章 インド洋海域世界のイラン人 守川知子
─シャムにわたった人びとを中心に
1.インド亜大陸のイラン人
2.シャムにわたったイラン人
3.イラン─インド─シャム
4.ペルシア語とインド洋海域世界

第2章 近世南アジアにおける人的移動の記録と記憶 真下裕之
─デカンのムスリム王朝の出自説をめぐって
1.15世紀末デカンを取り巻く歴史的状況
2.アーディル・シャーヒー朝創設者ユースフの出自に関する記録
3.15世紀後半インド洋西部海域における人的移動の断面

第3章 マンギト朝政権の対シーア派聖戦とメルヴ住民の強制移住 木村暁
1.マンギト朝政権下のスンナ派正統主義とシーア派禁制
2.シャームラードのメルヴ征服と住民の強制移住
3.移住者のその後

第Ⅱ部 旅
第4章 オスマン海軍提督のアラビア海からの帰還 今松泰
─北インド,中央アジア,イランを通って
1.セイディー・アリー・レイスが辿った道
2.旅の危険と苦難
3.セイディー・アリーの旅のスタイル

第5章 ミールザー・ハイダルの生涯と彼のバダフシャーンへの旅 間野英二
1.ミールザー・ハイダルの生涯
2.ミールザー・ハイダルのバダフシャーンへの旅

第6章 明清交替期の地方士大夫と旅 三木聰
─福建寧化県の李世熊を中心として
1.李世熊と明清交替
2.李世熊と科挙の旅
3.李世熊と交遊の旅

第Ⅲ部 居住
第7章 1730年前後作製のスーラト絵図を読み解く 長島弘
1.スーラト絵図の書誌的先行研究
2.絵図にみえる公的施設・公邸
3.絵図にみえるバーザール・大商人の邸宅・ヨーロッパ諸国の商館
4.絵図にみえる宗教施設
5.絵図から読み取れたこと

第8章 17~18世紀初頭のインドにおけるアルメニア商人と
イギリス東インド会社 重松伸司
―「1688年協約」をめぐって
1.課題と史料
2.「1688年協約」
3.イギリス東インド会社の居留地とその通時的変動
4.17世紀におけるアルメニア人の活動

第9章 近世バタヴィアのモール人 島田竜登
1.先行研究
2.島嶼部東南アジアにおける西南アジアからの来航商人
3.バタヴィアのモール人人口
4.バタヴィア居住のモール人の職業と自治

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